願いを叶えるための技術 その5【問題解決力をつける】

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その5【問題解決力をつける】
願いを叶える道のりでは、様々な障壁が立ちはだかります。
また、普通に生活していても、事の大小に関わらず、問題は次々と起こってきます。
しかし、それを解決できなければ、前に進むことはできません。
ここでは、問題の原因を分析し、解決へと導く手法についてご紹介します。

1.なぜ?なぜ?分析
ーなぜ、できないのか?
ーなぜ、そうなのか?
ーなぜ、変われないのか?
「なぜ」を深掘りしていけば問題の本質にたどり着きます。

事例1
B君はなぜいつも遅刻するのか。

とある会社、最近B君の遅刻癖はますますひどくなり、たまりかねた上司はB君と面談しました。そのやりとりが以下となります。

  • なぜいつも遅刻するのか … 夜更かしをしているから
  • なぜ夜更かししてしまうのか … ついゲームに夢中になってしまうから
  • なぜゲームに夢中になるのか … 仕事の事を忘れて没頭できるから
  • なぜ仕事の事を忘れたいのか … 上司や同僚にいつも叱られているから
  • なぜ叱られるのか … いつもミスをするから
  • なぜいつもミスをするのか … 仕事が覚えられないから
  • なぜ仕事を覚えられないのか … 覚えた事を忘れるから
  • どうしたら忘れずに済むのか … 手順をメモし、始業前にシュミレーションする

このように、「なぜ」を深掘りすることでB君が遅刻する原因の根っこは、
仕事が覚えられないことで上司に叱られる→だから、会社のことも忘れて夜遅くまでゲームに興じた→だから、朝起きられない、であることがわかりました。

よって、彼自身が一人前に仕事ができるようになれば周囲にも信頼され、少なくとも叱られるといった事はなくなり、B君のストレスは軽減されるという解決策が導かれます。
このように、「なぜ」の繰り返しから本質的問題を見つけ、ピンポイントで対策を講じます。

2.仮説を立てる
明確な原因を絞ることができなければ、仮説を立ててみます。

事例2
駅前の一等地にも関わらず、売り上げ伸びないカフェがあります。
お店も清潔感があるし、店員の教育も行き届いてます。
何故でしょう?

仮説

  • シックで高級感漂う店構えが逆に敷居を高くしている
  • 学生が多い街なので、ほとんどがファストフード店に流れていく
  • 独自のアピール商品がない

仮説を立てる際、重要なのは次の3つです。

  • 視点を変える …店構えが立派ゆえに入りづらさを感じる
  • 俯瞰する …駅利用者は圧倒的に学生が多く、ファストフード店が2件ある
  • 疑う …価格が高い上、アピールできる商品がないのでは?

差別化を図るため店構えや雰囲気はそのままにしながらも、オーガニック食材を使用したランチメニューをアピール商品にしてもいいかもしれません。
ただ、ここで注意したのは、仮説はあくまで仮説であり、ハズレもあるということです。
モグラたたきのように、片っ端から潰していかなればなりませんが、仮説と否定を繰り返すことで、問題の本質に近づいていけます。

3.そもそも、から入る
本来の目的やゴールに立ち帰る方法です。

事例3
週1回、ジムに通ってダイエットしているのに痩せないのは何故?

  • そもそも食べ過ぎではないのか?
  • そもそも週1回程度の運動で痩せるのか?
  • そもそも本当に痩せたいと思っているのか?

このように、そもそも目的を忘れていないか/そもそも本当なのか/そもそも、それが問題なのか、と問うことで本質を探ります。

参考:問題を解決するためのヒント
1.現象ではなく本質に近づく
事例1のような場合、やりがちな対策が「遅刻するんだったら早く寝る習慣をつけたらいい」といった短絡的な判断をしてしまうことです。
これは遅刻という表面的な現象に対しての対策であり、B君の心の奥まで探っていません。
問題というものは、当事者の心理状態や人間関係が複雑に絡み合ってる場合が往々にしてあります。
なぜなぜ分析や、仮説を立てるのみでなく、事象に関わる人物の胸の内を推察することも重要です。
論理だけではなく、背景にあるものや当事者の心理を推し量れば、より本質に近づけます。

2.解決策は当事者自身の中にある
目まぐるしく変わる状況の中で模範解答などはありません。
人によっても答えは様々です。

誰かに相談して答えを導いてもらうことは大切ですが、あくまで参考としておきましょう。
最終的には、自分で解決策を見つけた方が、行動にうつす時、腹をくくれます。

3.問題を機会ととらまえる
問題を解決することは大事です。
しかし、ただ解決するだけではブラスマイナスゼロ、現状維持でしかありません。
解決することによって、問題が逆に強みに変わっていけば、これほどお得なことはありません。
問題がないことが、実は最大の問題であったりします。
問題があることは成長の機会だと、前向きにとらまえましょう。

【まとめ】

  • 「なぜ」の繰り返しから本質的問題を見つけ出す
  • 仮説と否定を繰り返すことで、問題の本質に近づく
  • 問題を解決することによって、それを強みに変えてく
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